データ分析・初級問題チェック

問題 8 /40

数学に関する説明で、誤っているものはどれか。

選択 1

次の式は、「x=0」と「x=1」を解に持つ2次方程式である。

選択 2

直径が1の円の円周は3.14...で、これが円周率πである。

選択 3

ネイピア数eは2.71...で、常用対数の底である。

選択 4

足し算を繰り返す記号はΣ(シグマ)を使い、すべてを掛け合わせる記号はΠ(パイ)を使う。

解説

選択肢3が正解です。 【選択肢1】 次の式は、「x=0」と「x=1」を解に持つ2次方程式である。 正しい説明です。 この式を展開すると、「5x(x-1)=0」になります。5xと(x-1)の間には、掛け算の記号が隠れています。掛けた結果を0にするには、5xか(x-1)のどちらかを0にする必要があります。そのため、x=0(5xのxに0を代入する)、もしくはx=1(x-1のxに1を代入する)が解になります。 この式はxの2乗が最高の次数となるため2次方程式です。また、変数xの前の数字「5」は、係数と呼ばれます。 【選択肢2】 直径が1の円の円周は3.14...で、これが円周率πである。 正しい説明です。 【選択肢3】 ネイピア数eは2.71...で、常用対数の底である。 誤った説明です。 ネイピア数e(2.71...)は自然対数の底で、常用対数の底ではありません。常用対数の底は10です。 対数は指数を求めるための道具です。例えば次の式は、「2を底とした8の対数は3」という意味で、「2を何乗すると8になるか」の解が「3」となります。 この式の底は2ですが、通常はネイピア数や10を底にして利用します。 対数はスケール変換で利用できます。例えば10万と1000万という数値があった場合、そのままの数では大きな差異がありますが、常用対数に変換すると5と7になるため、比べ易くなります(10万は10の5乗で、1000万は10の7乗です)。 対数は「天文学者の寿命を倍に延ばした」と言われています。計算機が無い時代に、大きい数の計算が楽になったからです。 【選択肢4】 足し算を繰り返す記号はΣ(シグマ)を使い、すべてを掛け合わせる記号はΠ(パイ)を使う。 正しい説明です。 Σ(シグマ)は足し算を繰り返します。次の式は、iに1から4まで順番に代入し、足し合わせます。解は「1+2+3+4=10」です。 Π(パイ)は掛け合わせます。次の式は、iに1から4まで順番に代入し、掛け合わせます。解は「1×2×3×4=24」です。 (公式書籍 p.53-54)